Windows版Audacityを使った実際の作業


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フリー(GPLを採用したオープンソース)のオーディオエディタ兼レコーダーAudacity(オーダシティ)の使い方や活用法について。Linux/Unix版やMac版もあるが、ここではvstプラグインが豊富なWindows版のみ扱う。

初心者講座の記事以外は、デジタル録音の初心者お助け講座に目を通してある前提で話を進める。録音関連の他の記事も軽く読んでおくとなおよいだろう。比較的操作の簡単なソフトを中心に選んである。このコーナーでは一般的な加工「方法」を扱うので、楽器別の処理などより具体的な加工「例」の記事はローコスト制作のソフト/音源/状況別の作り込みなどを参照。


使用するソフトウェア

Audacity(初心者は窓の杜経由で入手するとラク)のバージョンは1.2.3を用いて記事を作成した(VSTイネーブラのバージョンは0.1.3)。それ以外のバージョンでは動作が異なる可能性がある。MIDIの録音にはTimidity++を使った。

Audacityを使わずに外部からアナログ録音する場合はDNAさんのHDRecorderが便利(音飛びが発生しにくく、連続録音が容易で、録音レベルの確認も可能)。連続録音や長時間録音はHDRecorder、単発録音はAudacityなどと使い分けるとよい。

イフェクト用のプラグインとして、拙作のNyquistプラグイン(yp_effect)のほか、録音後の作業のページでも触れたclassicシリーズfreeverbmda-vstfish filletsシリーズと、Fraser's VST Plugins(本家サイトが閉鎖になっているので、We Love CubaseVSTなどから入手:VST Plugins Part2のページにファイルがある)のF_S_Compを利用する。

細かなイフェクトセッティングについては、録音のページで紹介したSound Engineeringのページトップミラー?)などを参考に、いろいろと試しながら詰めていくとよい。

ypptsサーバの調子が悪いときは、このリンクからyp_effectを入手して欲しい。


日本語化パッチとプラグインチェイナーによる拡張

がっぱいさんのAudacity v1.3.0 beta フォントパッチという日本語化パッチを当てると文字化けが解消でき、さらにVSTプラグインがGUIで利用可能になる(従来の設定画面も併用可能)。

筆者はフェーダーやテキストベースでの作業が好きなので2008年2月までパッチを当てないバージョンのみを使用していたのだが、プラグインチェイナーというVSTプラグインと組み合わせることで非常に便利な使い方ができることに気付いた(何故今まで気付かなかったのか自分でも不思議でならない)。

プラグインチェイナーというのは、複数のプラグインをAudacityの代わりに読み込んで次々に実行してくれるプラグインである。これによりたとえば、ローパスをかけてエキスパンダをかけてコンプをかけるといった作業を一括で行うことができ、vst-bridgeでは対応できないプラグインも使用でき、fxp/fxbというプラグインの設定(パラメータ)を記録したファイルも利用可能になる。

使わない手はないので、プラグインを使い込んでいるユーザーは特集記事をぜひ参照して欲しい(ただし、ある程度使い方に慣れた人向け)。上記以外のページでは、パッチを当てないAudacityを日本語表示で利用している。


バージョン情報

バージョン1.2.4bでは、開発版である1.3系から取り込まれた機能として、トラックごとのミュートができるようになった。これは非常に便利。また、日本語モード時の文字化けが一部解消された(メニューなどの訳語もかなり書き直されてわかりやすくなっている)。Macへの対応も進んだようだ。

注意点として「設定」メニューが「ファイル>設定」ではなく「編集>設定」になった。スペアナの表示も「ビュー>スペクトラム描画」から「解析>スペクトラム表示」に変わった。

録音中に動きが怪しくなる現象がほとんど出でなくなり、安定した作業が可能になった。これは非常に大きい。他の録音ソフトや編集ソフトを使わず、Audacityだけで作業を完結させることも容易になった。

追記:2006/10/30にバージョン1.2.5と1.3.2(ベータ)が、2006/11/13に1.2.6が公開された。1.2.5と1.2.6は1.2.4にバグフィックスや速度向上などを施したもので、FLACが読み込めるようになった以外に機能の追加や変更はない(1.2.4〜1.2.6はすべて同じ操作)。これにより、単独で安定した環境を実現できるようになった。VSTイネーブラはバージョン0.1.3を最後にVSTブリッジに名称変更した(2006/10/9にバージョン1.0C公開)。

2007年3月にvst-bridge1.1がリリースされたが、%Program Files%\Steinberg\VSTpluginsとsoftware\VSTのファイルを勝手に読みに行く仕様になったため、環境によっては不具合が生じる。フォルダの名前を変えるか、他のソフトウェアとの兼ね合いでムリであればDLL内部の上記部分を書き換えてやる必要がある。筆者が修正を施したファイルも用意したが、予期せぬ不具合が出ても筆者は関知しないのでそのつもりで。

記事中でも1.2.4以降で操作が変わった部分は積極的にフォローしているし、性能が大幅に向上したので、とくに理由がなければ1.2.6の利用を強く推奨する。筆者の勝手な推測だが、Audacity1.2.6+vst-bridge1.xは、しばらく安定版としての地位を保ちそうな気がする。

追記:2011年3月29日時点の情報によると、1.3.13betaが「近日中」に、バージョン2(現在の1.3系)が「うまくいけば年内」くらいにリリースされる予定のようだ。


目次


初心者講座

Audacityの設定

Audacityの初心者お助け講座

お手軽イフェクト

カラオケファイルの作り方

ノイズ対策

音圧の稼ぎ方

ピッチ補正

真似するだけで(多分)できる録音(書きかけ)


もう少し使いこなすために

イフェクトソフトの紹介

ちょっと変わった活用法

もう少し複雑なイフェクト

イフェクトの順番と流れ

誤魔化すイフェクトの落とし穴

パンチング録音

定位の問題

プラグインチェイナー


その他

Nyquistプラグインを自分で書く

用語集

その他

どうでもいい話

Audacity以外のDTMソフト


古い記事

<更新をサボっている記事なので注意>

ベーストラックの準備

録音

簡単なイフェクト

ヴォーカルのイフェクト

初歩的なミックス



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