ピッチ補正


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最初に断っておくが、筆者はピッチ(音程)補正を使うのが好きでないため、ピッチ補正プラグインについては大した情報を持っていない。あまり気は進まないが需要があるようなので一応。

GVSTシリーズのGSnapというプラグインを利用する。名前にGがついているがGNUとは無関係でライセンスもGPLではない(無料だが)。

なお、このページはAudacity1.2.6の操作を元に記述している(古いバージョンの操作方法はよく覚えていないので割愛)。Audacityの初心者お助け講座には目を通してある前提で進める。


使い方

GSnapの設定画面
設定図
モニタの解像度が低いと画面が乱れるが、CorRelまで見えていればとりあえず問題ない。

パラメータは上から順に、MinFreqは対象とする最低周波数(0だと40Hz、0.5で283Hz、1で2000Hzだが、楽器が1種類しか入っていないトラックなら0でよい:デフォルトは80Hzで設定値だと0.18くらい)、MaxFreqは対象とする最高周波数(値の切り方はMinFreqと同じだが、これも1にしてしまってよいだろう:デフォルトは800Hzで設定値だと0.77くらい)、Gateは対象とする最小音量(0だと-80db、1だと-10db:デフォルトは-50dbで0.43)、Speedは音程検出に用いるサンプル数(0で1ユニット、1で20ユニット:デフォルトは0.37で8ユニット)、CorThrshは補正に用いる閾値(0で5セント、0.075で50セント、0.16で100セント、0.24で150セント、0.33で200セント、1で600セント:デフォルトは0.16)、CorAmtは補正量(0%から100%までリニア:デフォルトは90%)、CorAtkとCorRelはイフェクトの効き始めと効き終わりにかかる時間(1msから300msまでリニア:デフォルトはCorAtkが0.41で125ms、CorRelが0.5で150ms)、Note00〜11(オンオフ)はAを00として半音ごとにピッチ補正の有効/無効を設定(0が無効/1が有効)、MidiMode(オンオフ)は音程を検出せずMIDI制御で補正するモード(0が無効/1が有効だが、Audacityでは0しか使えない:1にするとNote00〜11は無視される)、BendAmtとVibAmtとVibSpeedはMIDIイベントとしてピッチベンドやモジュレーションを受け取った場合の挙動(Audacityでは使わない)、Calibは基準とするA4の音の周波数(430〜450Hzでリニア:デフォルトは440Hzで0.5)である。

とりあえず以下くらいの設定にすればたいていは問題ない。
設定図
CorThrshよりも大きな音程のずれ(0.16=100セントに設定したなら半音以上)は補正されない(半音もずれたら補正しても無駄だと思うが)。画面が切れており下段のベンドやビブラートの設定が見えないが、モジュレーションイフェクトは専用のものがたくさんあるので、わざわざ内蔵のものを使う必要はあまりない。


注意点

このイフェクトはモノフォニック(単音)専用なので、ポリフォニック(和音)のトラックには使用できない。モノフォニックであればヴォーカル以外でも大丈夫なので、エレキギターのソロなどにも多分使える。

曲全体を通して適用するとかなり平坦な印象になるので、モジュレーションやコーラスなどで適宜揺れを補う必要がある。一度無味無臭にしてから香料や調味料を加えていく感じになるため、筆者はこのやり方が好きでない(ピッチの怪しい部分だけに絞って使った方がよいと思う:他の部分との違和感には注意しよう)。

たいていの場合、CorAmt以外のパラメータを微調整する必要はないと思われる。イジったとしてもせいぜいSpeedとCorRelくらいだろうか(いくら何でもブルースにピッチ補正をかけたりはしないだろうし)。

当たり前の話ではあるが、コーラスやモジュレーションなど音程を微妙に変化させるイフェクトの後にピッチ補正を入れると効果が台無しになる。また、音程検出の妨げになるためオーバードライブなど音色が変わるイフェクトも前に入れない方がよい(前に入れてよいのはノイズ対策のイフェクトくらい)。



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